アドラー心理学1on1コーチングのコツ:人が意思決定できない理由
コーチングでは相手の意思を尊重し、指示的にならず相手本人に意思決定させるというのが基本的スタンスなのですが、実は大きな落とし穴もあります。
ここで今回は「意思決定」について考えてみたいと思います。
10年ほど前、コロンビア大学ビジネススクールの教授シーナ・アイエンガーによる『選択の科学』(文芸春秋)が話題になりました。
試食コーナーに24種類のジャムをそろえた場合と6種類のジャムをそろえた場合とでどちらのジャムを顧客は買うのかという比較実験を実施。
結果、6種類のジャムに対しては試食した客の30%がジャムを購入したのに対し、24種類のジャムは試食した客の3%しか買いませんでした。
この実験から「人は選択肢が多ければ多いほど選択できなくなってしまう」ということが言えるわけです。
これはコーチングにもあてはまります。
よくコーチング初心者がやってしまうのが、相手の悩みを聞いたらすぐに「あなた自身はどういたらいいと思う?」と聞いてしまうやり方です。
たしかにこれは相手の意思を尊重はしているのですが、弊害もあります。
意思決定を迫られた側からしてみれば解決への選択肢が本人の中で無限にある状態で、どれを選んでいいのかわからない状況に陥りがちです。
場合によっては「それがわからないから相談してるんですよ!」という答えが返ってくるかもしれません。
ですからコーチは問題解決の選択肢を絞っていく作業が必要になるわけです。
当協会のコーチング講座ではその絞り方についてもレクチャーしています。
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このコラムを読んでいる皆さんはまずは、
・やみくもに相手に考えさせれば良いというわけではない。
・数ある選択肢の中から解決策を絞ってあげないと、悩んでいる相手は意思決定できない。
これらのことを頭に入れておいてほしいと思います。
さて、ビジネスコーチングを身につけたい方は、当協会の基礎講座から学ぶのがおすすめです。
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