苦手なあの人とどう付き合う?⑦~相性の悪い組み合わせと対処法~


これまで「ソーシャルスタイル」と称して、人間のパーソナリティを4つのタイプに分けて見てきました。

アドラー心理学にも、タイプ分けに似たものはあるのですが、あえて「ソーシャルスタイル」を紹介してきました。

その理由は最後に説明します。

さて、「苦手なあの人とどう付き合う?」最終回の今回は、これまで紹介した4つのタイプ同士で実は相性の良くない組み合わせがあるので、それについて説明したいと思います

これまでの内容はこちらから確認してください。

苦手なあの人とどう付き合う?①~ソーシャルスタイルについて~

苦手なあの人とどう付き合う?②~タイプ分けの2つの軸~

苦手なあの人とどう付き合う?③~感覚タイプについて~

苦手なあの人とどう付き合う?④~協調タイプについて~

苦手なあの人とどう付き合う?⑤~行動タイプについて~

苦手なあの人とどう付き合う?⑥~思考タイプについて~

〈相性の良くない組み合わせは?〉 

結論から言いますが、タイプ分けのマトリックス図で見たとき、対角線に位置する者同士が「もっとも相性の良くない組み合わせ」です。

というのは「感情表現度」と「思考表現度」という2つの尺度に関し、お互い共通点を持たない組み合わせだからです。

では、それぞれの組み合わせについて説明していきます。

<感覚タイプと思考タイプ>

【思考タイプ⇒ 感覚タイプ】

人への関心がうすい「思考タイプ」の人は、人に高い関心をもつ「感覚タイプ」からは「感情が表に出ず、何を思っているのか読めない人」とか「不愛想で感じが良くない人」と思われがちです。

ですから、思考タイプの人は感覚タイプに対しては気さくに接することが重要なポイントです。

ただ思考タイプの人にとっては、その「気さくに」が一番難しいのかもしれません。

であれば、まずは口角を上げることから意識してはいかがでしょうか。

ちょっとした笑顔が感覚タイプの人には大きな安心感を与えるはずです。

また思考タイプの人はプロセスを1から10までしっかりと説明する傾向があります。

しかし感覚タイプの人は逆で、細かい話に辟易してしまいます。

ですから思考タイプの人は、感覚タイプへはまず概要から話すことを心がけましょう。

数字やデータの羅列も話の根拠としては大切です。

しかし、そこをクドクド説明してしまうと、感覚タイプからは「結局、何が言いたいの?」という返事が返ってくるので注意しましょう。

【感覚タイプ⇒ 思考タイプ】

感覚タイプの人は、論理や客観性を重視する思考タイプの人からすると「やたら衝動的・突発的な人」とか「計画性がなくて、テキトーな人」と映りがちです。

よって感覚タイプの人は、思考タイプの人に何かを伝える際は、将来への見通しや理由などを明確にしましょう。

そしてなにより論理的に伝えることが大切です。

また感覚タイプの強みである「人懐っこさ」は残念ながら思考タイプには通用しません。フランクに接するというよりは、ややフォーマルに接した方が思考タイプにとっては心地良いはずです。

<協調タイプと行動タイプ>

【行動タイプ⇒ 協調タイプ】

行動タイプの人は、協調タイプの人からすると大変プレッシャーのかかる存在です。

行動タイプが感情を表に出さない性格のため、協調タイプへは「冷たい人」という印象を与えてしまいがちです。

更に行動タイプは仕事などでは常に結果を重視します。

本来プロセスでの頑張りを見てほしい協調タイプにとってはさらにプレッシャーが強くなるのです。

ですから行動タイプの人は協調タイプへは極力穏やかに接することが大切です。

頻繁にコミュニケーションとって、お互い意思疎通に誤解のない関係性を築きましょう。

協調タイプはあまり本音を言わず、相手に合わせようとします。

よって行動タイプの人は協調タイプの表面上の対応を鵜呑みにしてはいけません。

相手に寄り添う形でしっかりと話しを聴いてあげることを忘れないでください。

パワハラや心の病などは、この関係性で多く起こりがちなので注意が必要です。

【協調タイプ⇒ 行動タイプ】

協調タイプの人は、行動タイプの人からすると優柔不断に映ります。

ですから協調タイプの人は、行動タイプに対しては率直に話す姿勢が大切です。

オブラートに包んだ遠回しな言い方は、行動タイプをイライラさせるので注意が必要です。

協調タイプの「察してほしい」という想いは、行動タイプへは伝わりません。

それどころか「言いたいことは、ハッキリ言え」という返事が返ってくるかもしれません。

協調タイプは簡潔明瞭に自分の意思をハッキリ伝える努力をしましょう。

<最後に>

7回にわたって「ソーシャルスタイル」について見てきました。

あなたの身の周りの人たちも、いずれかのタイプに当てはまったでしょうか?

ただ、タイプ分けへの過信は禁物です。

決して先入観にとらわれたり、偏見を持ったりしないよう注意してください。

その一方で、参考にできる部分は大いに活用いただければと思います。

またタイプ分けについては、世には「ソーシャルスタイル」の他にも様々な手法があります。

冒頭申し上げたように、アドラー心理学にも「ライフスタイル診断」というタイプ分けに近いものがあります。

またタイプをより詳細に数十種類にも及んで分ける手法もあります。

どの手法が正しいのかは正直わかりません。

ただ、心理学やコーチングの専門家になるのではなく、職場や日常での活用という視点で考えるならば、4つぐらいのタイプ分けが覚えやすく、使いやすいのではないか、

そんな観点で今回「ソーシャルスタイル」を紹介しました。

ちなみにこの「ソーシャルスタイル」、実際に導入した企業では顧客対応に著しい改善が見られたなど、私が知っている範囲だけで多くの実績が報告されています。

その意味でタイプ分けへの過信には注意しつつ、明確にどれかのタイプに当てはまりそうな人に遭遇し場合には活用してみるというスタンスが良いかもしれません。

また筆者個人としてはタイプ分けの活用の前に、人が人として誰もが持ち得る「人間性の原理」を理解する方が先だと思っています。

人間の根底にある「原理」を知って初めて、各タイプへの対応が可能になります。

ソーシャルスタイルなどでスキル偏重になると、相手には「操作されている感」が伝わり、逆に警戒心を強めることになります。

当協会はその「人間性の原理」を、アドラー心理学の観点から理解することを目的に活動しています。

1day セミナーも実施していますので、興味があれば気軽にご参加ください。

アドラー心理学セミナー~リーダーのための勇気づけマネジメント~

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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