• 渡邉幸生

アドラー心理学×MBAコーチング:「傾聴」に欠かせないもの

最終更新: 3月2日



スキルとしての傾聴


コーチングスキルのひとつに「傾聴」というものがあります。

一言で言えば「熱心に聴く」ということなのですが、皆さんは上手くできる自信はありますか?


コーチングを学ぼうとすれば、この「傾聴」はどのスクールでも扱うと思うのですが、一方でこのスキルに明確な定義づけがないため、スクールによってその内容はいろいろです。


代表的なものを挙げれば、相槌の仕方やアイコンタクト、間の取り方や相手に合わせた仕草、そして話を要約して返す等々といったところでしょうか。


どれも重要な要素なのですが、ただあまりにスキルに走りすぎると不思議と相手にはテクニックによって操作されている感覚が芽生えます。


表面的なスキルにとらわれると聞き手は話の本質的内容に気がいかず、話し手からすると「伝わった感」が得られないことが多々起こるのです。



共感すること


では、どうしたらよいのでしょうか?

アドラー心理学の立場から言えば、傾聴について最も重視したいのが「共感」です。


・悩んでいる相手がいたら、その悩みの辛さを理解できるでしょうか。

・喜んでいる相手がいたら、本人と同じような嬉しさを感じられるでしょうか。

・悲しんでいる相手がいたら、その張り裂けそうな気持を一緒に味わえるでしょうか。


こうした共感をすることによって、相手には「私には理解者いる」という感覚が生まれていきます。

そしてこの「理解者がいる」「私には味方がいる」という感覚が、本人にとって新たな一歩を踏み出す勇気へと繋がっていくのです。


では、「コーチングにおいてどのように共感するか?」といった具体的な方法論は別途改めて述べたいと思いますが(当協会での講座でも扱っており、本記事終わりに案内があります。)、その前提となる素養として強調したいのが、まずはご自身の「共感力」を高めてほしいということです。


コーチングの指導をしていると「人の話に共感できやすい人・できにくい人」に大きく分かれることに気がつきます。

コーチはクライアントの様々な話しに共感できるよう、まずはそのための地力をつけてほしいと思います。



共感力を高めるために


では、そのためにはどうするか?

私は受講生に「様々な体験をして人生の経験値を増やすこと」をおススメしています。


・挫折経験のある人は、無い人よりも他者の挫折に共感できるでしょう。

・懸命に努力して何かを成し遂げたことのある人は、相手の必死の末の成功に対し、何か感じるものがあるでしょう。

・スポーツをやっていた人は例え競技が違ったとしても、スポーツに打ち込んでいる人の気持ちがわかるでしょう。

・趣味に燃えている人は、同じく趣味に没頭している人に親しみがわくでしょう。


人生での多様な体験・経験値が本人の共感力に大きく寄与します。


その意味で、スクールで高度なコーチングスキルや理論を身につけることも大切ですが、そこにあなたの生き様が伴わなければ、空虚なスキルばかりで相手には全く響かない、ただ頭でっかちのコーチになってしまいます。


そこで、まずはご自身の人生を振り返り、これまでどんな体験をしてどんな学びを得てきたかを振り返ってみてはいかがでしょうか?


例え些細な体験であっても、きっとそこに今のあなたを形作った素晴らしい財産が埋まっているはずです。


その上で新しいことにも関心をもって挑戦していく。

それが成功しようが、失敗しようが挑戦したことそのものが大きな財産となり、得られるものがたくさんあるはずです。


そうしたことの積み重ねが共感力の強化となり、ひいては他者に勇気を与える魅力的なコーチへの成長につながっていくのです。【終】

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